2018/01/22

日差しで削れた建物たち

ぶらりしてる時に、
見上げると、
屋根付近から階段のような斜面になってる建物がたまに発見しませんか?
しかもなんとなく似たような角度で、
不思議と思いませんか?
実は過去の一つの法律によって、
こういうふうに建てなければなりませんでした。
それは1969年に『建築物条例』に「街影法」の追加することで、
香港に有数のビルが既定な形にさせられた。


まさに唐楼から現代化に進む象徴になる「法律」です。
それまでに4~7階が一般的でしたが、
次第に建物が15階建てが許されるようになりました。
さらに進化していくと、
20階に達するビルも現れました。
道の大半が増え続ける高い建物からの影で被られるではないか懸念され、
当時の植民地政府があらゆる専門家の意見を考慮した結果、
道の真ん中から屋根までの仰角は71.5度にすれば、
最大範囲の日差しが路上に当たるという計算で法律を制定しました。


空気の流通と日差しの確保が衛生面には欠かせない要素であり、
当時の道がまだそれほどキレイではなかったため、
極力に負担掛けないような建設が望ましかった。
「街影法」の導入を受けた建物が今は一目瞭然になっています。
間違いなく1969年から1987年までの間で建てられたものです。


しかし、理想の環境はあっという間に泡に、
90年代は建物が20階以上に建てなければならない時代に突入し、
30階、40階をはじめ、
今まで考えてなかった超高層ビルの建設ラッシュも展開され、
まさしく香港の高度経済成長期の真っ最中、
「街影法」はもう時代遅れの法律と見られ、
1987年より廃止されました。


その後、皆さんの公共空間の日差し、空気流通は誰も気にしなくなった。
カイタック空港の移転によって、
建物の高さ制限、形がやりたい放題の時代に、
いつのまにか壁のようなタワーマンション群が落成したり、
紅一点になる建築物も増えてきます。
とにかく、今はノーマークだから、
最大利益を追求する作りの仕上しかありません。
香港人にとって、
空気と日差しは貴重品になっています。


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