2017/10/19

消えていく功績ある駐車場たち

車所持者ではなければ、
長年の存在が気づかなかっただろう。
以前ご紹介した【高速道路に貫通されるビル】の記事の延長になるが、
いくら功績あるか関係なく狙われて、
密やかに消えて行く駐車場ないかとアンテナを張ってみたら、
予感的中!
土地が限られてる商業地であるセントラル、上環のあたりに、
植民時代から黙々と皆さんの役に立ち続くいくつ駐車場ですが、
今後去っていく情報をキャッチしました。


まず、上環とセントラルの間にある『林士街停車場』ですが、
1970年代から建てられ、
857台が収容できる巨大な駐車場です。
外観から見ても植民地色を感じ取られるでしょうか?


2013年頃からこの土地で商業ビルに建て替えという案が提示されたものの、
反対の声があまりにも大きかったが、
しばらくペンディングにしてるが、
最近また復活してるそうです。


海沿いという絶好位置で駐車場にしたらもったいないと思われる人いますが、
埠頭に近いという要素があって、
島在住者の車がこちらに既に待機として泊まったりして、
街に出る時にフェリーに降りてからすぐ車に乗り換え、
いろな意味で便利な駐車場と言われます。


また、周辺の立ち並ぶ商業ビルで通勤するサラリーマン、
社長たちの車もこちらに愛用しています。
もうなくなってはならない存在であります。
月極の契約以外、
時間貸しもできます。


車所持者のわたしのような一般人でも駐車場に入れます。
中を覗いでみると、
さらに今どきの作りではなかなか見れない景色があります。
七階なのに、
英語で「Floor 7」、漢字は「八樓」という表現が前世紀のものです。
古い公営住宅団地のフロア表記も同様な方式にしてるところもあります。


そして、なんといっても閉鎖的なガラス張りではなく、
外の眺めが一目瞭然のような開放的な作りも一般的でした。
あの頃の流行かどうかわからないが、
手すりが低いことがかなり徹底されています。
下に見下ろす時に十分注意してください。
そのかわりに、
ビクトリアハーバーを独占できます。
ひょっとしたら、花火を見る穴場かもしれません。


別の方向で、
高架橋や隣にあるマカオへのフェリーが出航する信徳中心も見れます。
なかなか新鮮な角度です。


如何でしょうか?
単なる駐車場なのに、
高い位置で違う香港の顔が見れる秘密基地と勝手に思っています。
2018年以後が消えて行く可能性大です。
一度訪れてみたい方は急がなくちゃ!
普通の歩道橋からそのまま入れます。


次に取り壊す危機が潜んでるのがこちら『天星碼頭多層停車場』、
フェリーターミナルもう隣になくなったのに、
存在価値が激減することはありません。
やはり周囲あれだけ商業ビルが大勢あることで、
常に埋められています。


今年50年目に向える二階建ての駐車場ですが、
370台の駐車ができます。
しかし、以前も話したように、
この辺りの海沿いの土地が商業ビルを建築するプランが浮上してる、
観覧車を含め、
稼ぐ力の低い施設が移動しないといけなくなり、
この対岸からフェリターミナルまで見守り続いた駐車場も去る日に近いはず。
ほかの思い出が詰まってる場所ですが、
別のトピックスで詳しく紹介したいと思いますので、
今日はこれぐらいしときます。


最後ご紹介したいのが既に取り壊す決定した『美利道多層停車場大廈』、
1973年落成した、398台が収容できる駐車場ですが、
確実に2022年頃『IFC』並み、
ランドマーク的な商業ビルに生まれ変わります。
ちなみに、この土地を230億香港ドルに値します。
今年5月に入ってから、全面使用禁止とされましたが、
建築計画の準備が整うまでにもう少し時間かかるため、
9月また使用可能になります。


取材したのが8月頃、
駐車場内一台の車もありません。
まさにこの時しか撮れない一枚でした。
日頃とは言え、
結構寂しく不思議な雰囲気を漂わせています。


内部の作りですが、
『林士街停車場』に類似、植民地色もあっちこっち見かけれます。
何度も言いますが、
手すりが低い、この駐車場が特に低いので、
撮影する際に十分注意を払ってください。


この駐車場に一つ特別なところですが
廉政公署という1974年に発足した香港の汚職捜査機関,
日本の検察庁の特別捜査部に近い部署がこの建物の上層部にあったが、
2007年から今まだ使用してる新本部ビルに引っ越しされました。
それ以後、ほかの政府機関の部分が搬入しましたが、
廉政公署が存在した足跡がまだはっきり見れます。


駐車場から外への眺めるところにこの歩道橋があるが、
屋根の部分が有名な撮影ロケ地になっています。
数々のPVや映画、ドラマも使用してた、
どうやって屋根まで登った疑問があったが、
駐車場内に入ってみたら、
謎が解けました。


内部からの眺めですが、
なかなか地面には見れない景色ばっかりです。


金鐘方面はこんな感じです。


海側には多少ほかの建物に阻まれてるが、
目線が隙間でチムサーチョイに届けます。
もう一つ花火鑑賞の穴場だと思います。
しかし、今度とはあるだろう。


いずれご紹介した駐車場も政府管轄で管理されてるものなのに、
安易に全てをデベロッパーに売り出し、
一般市民も気軽使える場所、
実用性、必要性のある場所にもかかわらず、
きっと車所持者の悪夢の始まりに違いないです。
財閥の手が染めたところがある意味高嶺の花になるところがばっかり、
最後まで得したのが誰でしょうか?
残念、無念!



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