2016/08/08

香港島を守る最後の要塞~香港海防博物館

実は世界でも珍しい博物館です。

130年以上の歴史もある海防施設ですが、

1941年12月8日から展開された【香港の戦い】の中、

日本軍が九龍半島を攻略した後、

香港島に渡海作戦を敢行し、

最初奇襲したのが博物館の現在地である要塞、

当時イギリス軍が激しい防御とした戦場もありました。

終戦後、要塞がイギリス軍の練習場になり、

1987年、高速道路の東区走廊 (Island Eastern Corridor)を建設するため、

敷地内の一部土地が収用された。

それによって、軍事機能がなくなったとともに、

1993年、海防歴史を紹介する博物館の建築案が浮上し、

修復を重ねて、2000年に香港海防博物館として一般公開されました。


ここは博物館の入口!

入ってから右曲がり、坂道を登りきったら、

大きいな建物の中に入場券(10香港ドル)を購入して、

エレベーターで8階まで登って、

降りたら、もう丘の上です、

そして、渡り廊下を通り過ぎると、

要塞から展示館になった建物が見えるはず。



展示館の玄関口へ辿り着くまでにも見応えものを発見!

まずこれ~1887年建てられた中央砲台(一号)と弾薬庫。

弾薬庫はもちろん入れます。何もないけどね。
  


あ!そいえば、何もないというわけではない、

数本の大砲用の道具?がみれます。


それ以外、本当に何もありません。


砲台(一号)のすぐ隣に、中央砲台用の距離計、

隙間から九龍半島の景色も見れて、

確かに砲台の必要性を感じる場所ですね。


ちょうど展示館の目の前で、

当時イギリス軍のQF25ポンド砲が現れる。


完成した年の1887という矢印が書かれてる要塞に入ります。


展示館内は11個のギャラリーがあって、

実際に使用された衣服や武器、兵器、写真や模型が展示されています。

1.導入
2.明時代海防 1368-1644
3.清時代海防 1644-1911
4.アヘン戦争 1839-1842
5.英国統治時代 1841-1860
6.英国統治時代 1861-1941
7.英国統治時代 1861-1941
8.日本軍との香港の戦い 1941
9.日本軍占領時代 1941-1945
10.義勇軍團 1854-1995
11.人民解放軍駐香港部隊









ギャラリー一通りの後、また進み道があります!




6インチ隠蔽式砲塔の所在位置、

大砲もうありません。


近づいてみてみた。

臨場感がある場所ですね。


そのあとは、

南と北のカポニエールと呼ばれるタイプの防塁に行き回った。

軍事設備に詳しくても当時の軍隊の動きを想像してしまう、

敵兵の襲撃を防ぐためで堀まで作ってたですね。


トーチカの内部。


南と北の防塁の間に、さらに大きいな堀がある、

要塞への侵入を防ぐか遅らせる作りですが、

今でも歩き難くするために工夫した凸凹を感じます。



ここは北防塁です。

壁のところどころ開いている穴は銃撃による破壊の跡、そのままです。

戦争の爪痕が生々しく残されていますね。


次の西防塁に行くには少し時間かかりました。

とはいっても、10分程度でした、

広大な土地館内の表示札がちゃんとあちこち掲示されてるので、

34,200平方メートルの館内敷地に迷子になる可能性はゼロに近いです。


形が少し奇抜な西防塁の隣に、

海に面した西砲台、1916年設置された砲台です。

確かに一番海に近い砲台です。


西砲台の隣に貯水池、オイル池も発見、

貯水池はもうまったく水あまりなせん。結構深いのにね。


オイル池は後ほど紹介する魚雷で使われる円滑オイルを貯めるところです。

まだ「OIL STORE」という字が見えますか?


あっという間に海沿いまでに降りてきまいた。


鯉魚門海峡に面してるコンクリート部屋の中、

魚雷を格納するスペースである、

奥には石炭庫やボイラー室がありました。


魚雷はこのスリットから発射されるかな?


魚雷倉庫をあとにしたら、

植民地の海軍司令部基地HMS.Tamar戦艦(添馬艦)のアンカーが発見!


これからの道は再び上り坂に、

少し疲れてきてるが、こんな綺麗な筲箕灣漁港景色を独り占め、

すっかりチャージされましたね。


途中また別の砲台場所がある、

鯉魚門海峡に侵入する小さい駆逐艦からの攻撃を防衛するために、

1892年に建てられました。

ここも「小心地滑」か?


いよいよフィナーレです。

ほとんど一周したところで、先ほど博物館の入口の近くに、

紅いレンガで作られた大きいな環状火薬庫がある、

当初は火薬の加工工場だったそうです。

1675年~1860年代までの10基もの装填砲、展示されています。

3基の記念碑も展示されています。




火薬庫の隣は最後の展示品、その中で一番迫力ある展示品、

奥から紹介します。

1)英軍コメット巡航戦車Mk.Ⅰ
2)英軍のサラセン装甲車Mk.II
3)6輪式装甲兵員輸送車


ミリタリー系の趣味がない人には一瞬で見終わったが、

好きな人なら、たまらない存在に違いないです。


この大砲も本物だ。


これで一通り(少し漏れがある)博物館に回り切りましたが、

実は1時間程度の滞在しかできませんでした。

事前に訪れた友達に情報収集したところで、

「一時間さえあれば、回り切れるよ!」と答えてくれたので、

てっきりそう思って、取材時間は1時間しか用意してなかった。

次のフェリー搭乗の予定もあるので、遅刻できません。

そのため、今回本当は一周回っただけの感じしかなかった、

もしじっくりみたいなら、半日ぐらいかかります。


展示場はもちろん、

第二次世界大戦当時の防塁や遺跡、武器など各所に展示されていて、

戦争に関して、しっかり伝えてくれるし、

考えさせられる施設でもあります。

館内のいろな場所でもベンチがあって、

ベンチで心地いい海風を感じながら一休みすることもおすすめです。


住所:筲箕灣東喜道175號<MTR筲箕灣駅B2出口から徒歩約15分>
営業時間:月~水、金~日(1000~1700)
定休日:木、旧暦新年と翌日

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